人は衣食住を共にし、本音でぶつかり合うことを繰り返すことで本質が見えてくる。

僕と相方は約9年の付き合いになります。

僕達の明確な違いに気付き、この障害の事例として参考になるのではと思ったのでまとめてみたいと思います。

 

境界性パーソナリティ(人格)障害(BPD)とアスペルガー症候群(ASD・AD/HD)の組み合わせ

境界性パーソナリティ障害 アスペルガー症候群 組み合わせ

僕は、発達障害の(アスペルガー症候群ASD、注意欠陥・多動性AD/HD)と認定され、3級の手帳を持っています。

相方は境界性人格(パーソナリティ)障害(BPD)の症状を持っていると最近になって分かりました。

その時の記事がこちら(定期会員限定記事)

 

相方は知り合う前よりパニック障害を患っていました。

BPDと診断された人の約60% – 90% 以上が他の障害を併存している。

他のパーソナリティ障害や、不安障害うつ病双極性障害(躁うつ病)などの気分障害薬物依存症摂食障害などが多い。

参照Wikipedia

 

それにしても約6〜9割というのは・・・。

更に言えば、他の障害とも似ていて分かりづらいようだ。

発達障害と同じく、人によって程度がある。

そのため、あくまでもその人に合わせた対応が必要だと思う。

 

確かに、僕達を通しても分かるまでに特徴が一致して初めて気付いた。

とても時間がかかったが理由があった。

 

そして、あくまで病気ではなく、障害という『個性』だということを僕は強く訴えたい。

というのも、病気と思ったこともあるが、薬での完治が出来るものでもないことと、症状が和らぐ基準があるからだ。

 

人によって程度があるので、基準が違うのは間違いないと思う。

 

一緒に関係を続けてこれた理由

関係 続ける

スピリチュアルの視点からお互いに気付いてきたので、今があると思います。

もし、障害という視点からお互いを見ていたら、今まで一緒には生活することはできずに離れていたと思います。

 

お互いを知るにはとても言葉だけでは言い表せられない程の壮絶な体験の数々でした。

 

何日もお互いを罵り合い、取っ組み合う。

 

側から見たら、明らかに異常者達だ。

なぜ一緒にいるのか?

離れたらいいではないか?

 

そう思うことが当たり前だったと思う。

 

当人である僕達も何度も離れようと試みたことがあるが、

幾度となく一緒にいるということを定められているとしか思えないことばかりが起きた。

 

境界性パーソナリティ(人格)障害(BPD)とアスペルガー(ASD・ADHD)の特徴

境界性パーソナリティ障害 adhd

まだ発達障害であるアスペルガー症候群の(ASD・AD/HD)は、

普段の生活から特徴が垣間見れる部分があるので分かりやすい。

 

ASDの特徴

  1. コミュニケーションの障害
  2. 社会性の障害
  3. 想像力の障害

主に想像力の欠如により、人とのコミュニケーションに誤解が生じやすい。

 

AD/HDの特徴

  1. 注意困難
  2. 衝動性
  3. 多動

主に意識が散漫になりやすく、じっとしてられずない。

その上、衝動的に後先考えず思いついたままに行動してしまうことが多い。

自分の興味を持つものには、周りが見えなくなるほど集中してしまいがち。

 

反対に境界性パーソナリティ(人格)障害(BPD)は、

普段の穏やかな日常には症状が現れずらいため、本人も自覚がないことも多い

 

BPDの特徴

  1. 見捨てられること(実際のものまたは想像上のもの)を避けるため必死で努力する
  2. 不安定で激しい人間関係をもち,相手の理想化と低評価との間を揺れ動く
  3. 不安定な自己像または自己感覚
  4. 自らに害を及ぼしうる2領域以上での衝動性(例,安全ではない性行為,過食,向こう見ずな運転)
  5. 反復的な自殺行動,自殺演技,もしくは自殺の脅しまたは自傷行為
  6. 気分の急激な変化(通常は数時間しか続かず,数日以上続くことはまれ)
  7. 持続的な空虚感
  8. 不適切な強い怒りまたは怒りのコントロールに関する問題
  9. ストレスにより引き起こされる一時的な妄想性思考または重度の解離症状

 

上記5つ以上が該当する時に診断されるそうだ。

参照記事:MSDマニュアル プロフェッショナル版

 
さらに、前述した併存の障害もある。
 
相方はパニック障害だった為、「パニックになって取り乱しているのだ」ぐらいにしか考えていなかったので、なかなか気付けなかった。
 
心を許した相手と離れようとした時にこそ症状が出る。
 
何度も取っ組み合いを続けた結果気付くことができた。

 

境界性人格(パーソナリティ)障害(BPD)とアスペルガー(ASD・ADHD)の違い

境界性パーソナリティ障害 アスペルガー症候群 組み合わせ

実際に何度も取っ組み合いをした時に

お互いの潜在的に求めているモノが違うことに気付いた。

 

ASD・ADHDの場合

自己中ながら自分のやりたいこと、もしくはやっていることに対して否定を受けた際に怒ることが多い。

そして、相手に求めるモノとして自分を肯定する発言』を求めている。

 

例として

  • そういう理由でとった行動だったんだ。
  • 発言の意味はそういう意図があったんだ。

自分の取った行動に対して、合理的な理解を求めている。

 

怒った時の雰囲気としては、頑固なロボットみたいな感じだ。

感情が冷め切って、思考や態度がとにかく冷たくなる。

 

相手に対して心ない発言をするタイプなので、注意する必要がある。

 

耐えきれず衝動的に離れようとする行動に何度も出たことがある。

極論、回避してでも自分を守ろうとする弱さがある。

ストレス耐性がない特徴が影響している。

 

BPDの場合

自己中なことは同じだが、自分を傷つけられた時や否定された際に怒ることが多い。

相手に求めるモノは『自分に対する思いやり』を求めている。

 

例も同じでいこう。

  • そういう理由(自分に対する思いがあって)でとった行動だったんだ。
  • 発言の意味(自分のことを考えてくれている)はそういう意図があったんだ。

自分のことを考えてくれているという愛情を求めている。

 

自己愛を求めすぎると、「仕事と私どっちが大事?」みたいなことを発言するタイプなので注意が必要だ。

 

怒った時の雰囲気として、駄々をこねる子供のよう。

それも自分なりの基準を持ち、愛情を示す言葉だけではなく態度を求める。

 

相手が自分の求める答えを実行するまで、突きつけて押し通す。

自分の身を顧みず猪のように突っ走る傾向がある。

ここは、自虐的な行動を取ってしまう特徴が影響している。

 

例のように投げかける発言が同じだとしても、強調して相手に伝えないといけないことには明確に違いがある。

 

お互いの関係性を深い部分から理解していないと、とてもじゃないと一緒にはいられない。

 

まとめ

あくまで、「愛情」を求めるのがBPD

「合理的な理解」を求めるのがASD・AD/HDという具合だ。

 

追い詰められた時に、BPDは押し通す強さがある。

反対にASD・AD/HDは逃げようとする弱さがある。

 

ある意味正反対な性質をもつ組み合わせだと実感する。